会計・IT・マーケティングは互いに関係するため、全員に共通する唯一の順番はありません。現在の仕事で使う分野を先にしつつ、「会社のお金」「業務を支える仕組み」「顧客へ価値を届ける活動」という全体像を順に作ると学びやすくなります。

まず学習目的を決める

決算資料を読みたい、システム導入の会議に参加したい、集客施策を担当したいなど、三か月後にできるようになりたい行動を一つ決めます。資格名や学習時間ではなく、読む資料、参加する会議、行う判断で表します。

基本の順番は会計・IT・マーケティング

職種が未定なら、最初に売上、費用、利益、資産、負債、キャッシュフローを学びます。次に、端末、ネットワーク、クラウド、データベース、API、セキュリティを確認します。最後に、顧客、価値提案、セグメント、KPI、広告、CRMを学びます。

会計で事業成果の数字、ITで業務と情報の仕組み、マーケティングで顧客獲得と継続を理解する流れです。

職種によって先頭を変える

経理や経営企画なら会計、IT担当やDX推進ならIT、営業や広告担当ならマーケティングを先にします。ただし一分野だけに閉じず、主要用語を学んだ後に隣接分野へ進みます。広告担当でも、費用対効果には利益の考え方が必要です。

第1~4週:会計の土台

第1週は売上・費用・利益、第2週は貸借対照表、第3週はキャッシュフロー、第4週は収益性と安全性の指標を扱います。身近な会社の決算資料を一つ選び、数字がどの用語に当たるか確認します。

第5~8週:ITの土台

第5週は端末・OS・アプリ、第6週はWeb・サーバー・ネットワーク、第7週はクラウド・データベース・API、第8週はアカウント・権限・セキュリティを学びます。自社で使うサービスを、画面、通信、保存、権限の観点で図にします。

第9~12週:マーケティングの土台

第9週は市場・顧客・価値、第10週は認知から購入までの流れ、第11週はKGI・KPI・CVR・CPAなどの指標、第12週は継続利用・CRM・LTVを学びます。架空の商品を一つ決め、対象顧客、施策、測定指標を組み立てます。

一週間の学習配分

平日は一日10~15分で用語と例を学び、週末に30分で資料や事例へ適用します。新規学習だけでなく、前週の苦手語を復習します。週の最後に、その分野を専門外の人へ三分で説明してみます。

分野をつなぐ課題を行う

「Web広告費を増やす提案」を例に、マーケティングではCPAやCVR、会計では利益への影響、ITでは計測方法やデータ品質を考えます。一つの案件を三分野から見ると、用語が孤立せず実務の判断につながります。

次へ進む基準

全用語を暗記するまで待つ必要はありません。基礎語を一文で説明でき、資料内で見つけられ、簡単な事例に使えたら次の分野へ進みます。苦手語は復習予定に残し、並行して確認します。

学ぶ順番は目的によって変えて構いません。迷う場合は会計、IT、マーケティングの12週間を土台にし、現在の担当分野へ時間を多く配分します。三分野を往復しながら、数字、仕組み、顧客を一つの事業として理解することが最終目標です。