会計用語は、会社が何を持ち、いくら稼ぎ、現金がどう動いたかを読むための共通言語です。最初に覚えたい30語を、決算書のつながりに沿って紹介します。

取引と記録の基本

  1. 取引:資産、負債、純資産、収益、費用を増減させる出来事です。
  2. 仕訳:取引を借方と貸方に分けて記録することです。
  3. 勘定科目:現金、売上高など取引を分類する名称です。
  4. 借方:仕訳の左側です。科目により増加・減少の意味が変わります。
  5. 貸方:仕訳の右側です。借方と同額を記録します。
  6. 帳簿:仕訳や科目別残高を記録するものです。
  7. 決算:一定期間の経営成績と期末の財政状態をまとめる手続きです。

損益計算書の用語

  1. 収益:商品提供などにより経済的価値が増加する会計上の要素です。
  2. 費用:収益獲得や事業運営のために消費した価値です。
  3. 売上高:通常の営業活動で商品・サービスを提供して得た収益です。
  4. 売上原価:販売した商品・サービスに対応する原価です。
  5. 売上総利益:売上高から売上原価を差し引いた利益で、粗利とも呼ばれます。
  6. 販売費及び一般管理費:販売活動や会社管理にかかる費用です。
  7. 営業利益:売上総利益から販売費及び一般管理費を引いた利益です。
  8. 経常利益:営業利益に営業外収益・費用を加減した利益です。
  9. 当期純利益:税金などを反映した一会計期間の最終的な利益です。

貸借対照表の用語

  1. 資産:現金、売掛金、建物など将来の経済的便益につながる資源です。
  2. 負債:借入金、買掛金など将来支払い等が必要な義務です。
  3. 純資産:資産から負債を差し引いた部分です。
  4. 現金及び預金:手元現金や銀行預金などです。
  5. 売掛金:商品を販売したが、まだ回収していない代金です。
  6. 買掛金:商品などを仕入れたが、まだ支払っていない代金です。
  7. 棚卸資産:販売目的の商品、製品、原材料などです。
  8. 固定資産:建物、設備、ソフトウェアなど長期利用する資産です。
  9. 減価償却:固定資産の取得原価を利用期間へ配分する会計処理です。

資金と分析の用語

  1. キャッシュフロー:一定期間の現金及び現金同等物の増減です。
  2. 資金繰り:支払に必要な現金を確保し、入出金を管理することです。
  3. 損益分岐点:利益がゼロになる売上高や販売数量です。
  4. 自己資本比率:総資産に対して自己資本が占める割合です。
  5. ROE:自己資本に対して当期純利益をどれだけ生み出したかを示す指標です。

用語をつなげて理解する

売上が発生しても未回収なら売掛金となり、利益があっても現金が不足する場合があります。損益計算書、貸借対照表、キャッシュフローを別々に暗記せず、取引が各表へどう反映されるかを追いましょう。

まとめ

まず30語を「記録・利益・財産・現金」の4つに分けて理解すると、決算書の全体像をつかめます。実際の会社の数値で各用語を確認すると定着しやすくなります。